切断遺体事件 致命傷は肺近くに達する刺し傷 強い殺意か

札幌の繁華街・ススキノのホテルで頭部を切断された男性の遺体が見つかり、親子3人が殺人などの疑いで逮捕された事件で、男性の首元の刺し傷は複数あり、このうち致命傷となったのは肺の近くに達するほど深い傷だったことが捜査関係者への取材でわかりました。警察は、29歳の娘が強い殺意を持って襲ったとみて詳しいいきさつを調べています。

先月2日、札幌市中央区のホテルで恵庭市に住む60代の男性が頭部を切断され死亡しているのが見つかった事件では、札幌市厚別区の▼無職、田村瑠奈容疑者(29)と▼父親で医師の修容疑者(59)、それに▼母親でパート従業員の浩子容疑者(60)の3人が死体遺棄や損壊などの疑いで逮捕されていて、14日、殺人の疑いで再逮捕されました。
これまでの調べで、瑠奈容疑者が男性と2人でホテルに入室したあと、男性を刃物で殺害したとみられ、死因は首元を刺されたことによる出血性ショックだったことがわかっています。
その後の捜査で、男性の首元には複数の刺し傷があり、このうち致命傷となったのは肺の近くに達するほど深い傷だったことが捜査関係者への取材で新たに分かりました。
また、抵抗した際にできる防御創はなかったということです。
警察は、瑠奈容疑者が強い殺意を持って男性を背後から襲ったとみて詳しい経緯を調べています。