別海町の障害者施設 閉じ込められた入所者が窓から転落しけが

道東の別海町にある障害者支援施設で、男性職員によって2階の居室に閉じ込められた入所者の男性が窓から転落してけがをしていたことがわかりました。道は、「虐待行為」にあたる可能性があるとして職員の聞き取り調査などを進めています。

別海町の障害者支援施設「柏の実学園」によりますと、先月3日の未明、40代の男性職員が2階にある入所者の居室のドアノブと廊下の手すりをひもでしばり、部屋の中に40代の入所者の男性を閉じ込めたということです。
その後、入所者の男性は2階の窓から外に出ようとして転落し、顔を6針縫うけがをしました。
施設によりますと、男性職員は「入所者が洗濯場を水浸しにしたため部屋に閉じ込めたが、ほかのやり方もできた中で最もダメな対応をとってしまった」と話しているということです。
そして、男性職員の対応は不適切だったとして、減給の処分にしたということです。
施設から報告を受けた道は、「虐待行為」にあたる可能性があるとして職員の聞き取り調査などを進めていて、調査結果を踏まえて処分などを検討することにしています。
「柏の実学園」の門間勝司施設長は、NHKの取材に対し、「あってはならないことで深くおわびしたい。外部の意見も取り入れながら改善に向けて進めていきたい」と話しています。