蘭越町の蒸気噴出 ”農作物への影響はない”町長がメッセージ

後志の蘭越町の掘削現場で蒸気が噴出して高い濃度のヒ素などが検出され、農業の風評被害が懸念されていることについて、蘭越町の金秀行町長は農業用水は安全な水が供給され農作物への影響はないとするメッセージを発信しました。

蘭越町にある地熱発電に向けた資源量調査の掘削現場ではことし6月下旬以降、蒸気の噴出が続き、現場から高い濃度のヒ素などが検出されたことで、地元の農家などから農作物に対する風評被害を懸念する声があがっています。
こうしたなか蘭越町の金町長は4日、町のホームページで農作物の安全性に関するメッセージを発信しました。
メッセージでは「農業用水は水質検査が毎日行われ、安全な水が供給されていることから影響はないと考えている」とした上で「農業者の方々は昼夜問わず生育の管理に注力されている。蒸気噴出に関する農作物への影響はありませんので、今まで以上に蘭越町の農産物を応援してください」と訴えています。
掘削を行っていた三井石油開発は今月7日から蒸気の噴出を抑える作業を開始することにしていて、今月中旬にも噴出を抑えた上で早ければ今月下旬にも掘削した井戸の埋め戻し作業を終えたいとしています。

【通行止め】
蒸気の噴出を抑制する作業が行われる影響で、道は、現場近くの道道岩内洞爺線のうちおよそ3.8キロの区間について今月7日から21日までの期間、午前7時から午後7時まで通行止めにします。