銭湯の入浴料金 大人・子ども10円ずつ値上げ 審議会が答申

物価や燃料費の高騰が続き、銭湯の経営が厳しくなっているとして、道の審議会は、大人料金と子ども料金をいずれも10円ずつ値上げするよう答申しました。値上げはことし秋ごろにも実施される見通しで、大人料金は2年連続、子ども料金については32年ぶりの値上げとなります。

銭湯の入浴料金は、法令で都道府県ごとに上限を定めることになっていて、道の審議会は2日、物価や燃料費の高騰が続き銭湯の経営が厳しくなっているとして、料金の値上げを求める答申をまとめました。
具体的には、▼12歳以上の大人は現在の480円から490円に、▼6歳以上12歳未満は現在の140円から150円に、▼6歳未満は現在の70円から80円に、それぞれ10円ずつ値上げするとしていて、ことし秋ごろにも実施される見通しです。
この結果、大人料金は2年連続の値上げとなるほか、6歳以上12歳未満と6歳未満の子ども料金についてはいずれも32年ぶりの値上げとなります。
答申をまとめた北海道公衆浴場入浴料金審議会の久保淳司会長は「経営者からは、値上げしてほしいという声がある一方、利用者離れへの不安もある。銭湯は公衆衛生にとって必要なものなので、最低限の値上げに抑えて、今回の答申を行った」と述べました。