札幌市 丘珠空港の滑走路延伸 2030年までの実施目指す

丘珠空港の利用拡大に向けて滑走路を1800メートルに延ばす計画について、札幌市は7年後の2030年までに実施したいとして、国や地元住民と協議を進めることになりました。

札幌市東区にある丘珠空港について、市は2032年ごろをメドに、現在1500メートルの滑走路を1800メートルに延ばす計画を進めていて、延伸が実現すれば年間を通してジェット機が運航できるようになり、利用拡大につながるとしています。
この計画について札幌市は、地元の経済界や航空会社などから早期の実現を望む声が上がっているとして、7年後の2030年までの延伸を目指すことになりました。
市によりますと、空港の運用時間も1時間拡大し、午前7時から午後9時にすることで、1日におよそ70便が発着し、年間の利用客はいまの3倍のおよそ100万人になると想定しているということです。
計画の実現には、地元の理解を得る必要があるとして、市は今後、周辺住民を対象にしたアンケートを実施し、利用拡大に向けた課題などを調べるとともに、空港の騒音調査を行って環境基準に適合した運航便数を設定することにしています。
また、滑走路の延伸や冬季の除雪体制の強化などに必要な予算については国と協議を進めていく方針です。