江差町 開陽丸潜水調査8月に実施へ

旧幕府軍と新政府軍が戦った戊辰戦争で江差沖に沈没した軍艦開陽丸について、町は8月から再び潜水調査を行い、適切な保存策を検討することにしています。

開陽丸はオランダで建造された旧幕府軍の軍艦で、戊辰戦争のさなか1868年に江差沖で座礁し、その後、沈没しました。
沈没から150年以上たったいまも船体は海に沈んでいて江差町は去年、船体の状況を調べるため10年ぶりに潜水調査を行いました。
その結果、船体を保護する銅製の網が破れるなどした影響で、海中生物の食害にあいやすくなり腐敗が進んでいる箇所があることが確認されました。
このため町は、腐敗している箇所の成分を採取して分析し、原因を特定するなどさらに詳しく検証する必要があるとして、8月から、再び潜水調査を行うことにしています。町は適切な保存策がないかどうか検討するとともに、開陽丸の歴史的な価値の周知にも取り組みたいとしています。