広島市の高校生が描いた「原爆の絵」 千歳市でパネル展開催

広島に原爆が投下されて来月6日で78年となるのを前に、原爆の悲惨さを次の世代に伝えようと広島市の高校生が被爆者の証言をもとに描いた「原爆の絵」のパネル展が、千歳市で開かれています。

千歳市役所で開かれているパネル展には、広島市の基町高校で美術を学ぶ生徒が被爆者の証言をもとに毎年制作している「原爆の絵」を3分の1のサイズに縮小して印刷した画像18点が展示されています。
このうち、2015年度に当時の高校2年生が制作した作品は、散乱するがれきなどの上を、母親が4歳と生後9か月の子どもとともに歩く様子が描かれています。
また、2021年度に当時の高校3年生が制作した作品は、がれきの中で見つかった幼い子どもの遺体に手を合わせている女の子が描かれています。
原水爆禁止千歳協議会の佐々木金見事務局長は「平和の大切さを改めて考える機会にしてほしい」と話していました。
このパネル展は、千歳市役所の市民ロビーで8月4日まで開かれています。