「長崎屋帯広店」が一部テナント残し31日で閉店

帯広市中心部の大型商業施設「長崎屋帯広店」が31日、一部のテナントを残し閉店します。ちょうど半年前に閉店したデパートの「藤丸」に続く大型店の閉店で、中心市街地の空洞化が懸念されています。

「長崎屋帯広店」は1990年にJR帯広駅前に開店した大型商業施設で、これまで多くの市民に親しまれてきましたが、売り上げの低迷などから31日、一部のテナントを残して閉店することになりました。
31日は開店時間の午前10時から多くの買い物客が訪れ、衣料品や靴などを買い求めていました。
幕別町の30代の男性は「店が無くなってしまうと買い物の選択肢が無くなるので残念です」と話していました。
長崎屋帯広店の谷口修店長は「33年間営業してきたので多くの思い出があり非常に寂しい気持ちです。残すところ僅かな時間ですが、いい店だったと思い出に残るようにしたい」と話していました。
店は、31日午後9時まで営業し、33年の歴史に幕を閉じます。
長崎屋帯広店をめぐっては、土地と建物を帯広市の企業が新たに取得し来年3月末までにテナントに退店してもらうよう交渉を進めていて、合意が得られれば建物を取り壊す方向で検討を進めています。
帯広市ではちょうど半年前に閉店したデパートの「藤丸」に続く大型店の閉店で、中心市街地の空洞化が懸念されています。