ロケットの廃材から家具製作 「宇宙」と「ものづくり」が連携

大樹町の宇宙産業と、釧路の「ものづくり」の新たなコラボレーションです。
ロケットの打ち上げのあとに出る燃料タンクなどの廃材を活用した家具が製作され、釧路空港で展示会が開かれています。

この展示会は大樹町でロケット開発を行うベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」から無償で提供を受けたロケットの廃材を活用して新たな価値を生み出そうと、釧路管内のものづくり企業などで作るプロジェクトが開きました。
27日は釧路市の蝦名市長が訪れて発表会が行われ、担当者から製作の過程などについて説明を受けました。
製作された家具はベンチやテーブルなど7点で、このうち「宇宙タンクベンチ」は試験用の燃料タンクがリメイクされ、タンクの側面を金属加工の技術で切断して背もたれにしています。
また、ロケットの機体の外壁を使ったいすなども展示されています。
いずれも非売品だということで、今後、東京や札幌での展示も検討しているということです。
プロジェクトの十枝内一徳さんは「廃材を価値あるものに転用していくかが重要で、ここからどうさらにアップグレードしていけるか考えていきたい」と話していました。
この展示会は釧路空港1階ロビーで来月2日まで開かれています。