高校野球南北海道大会は北海が優勝 40回目の夏の甲子園へ

夏の全国高校野球南北海道大会は25日決勝が行われ、北海高校と北海道栄高校が対戦しました。試合は5回に7点を奪った北海が11対2で勝って、全国最多を更新する40回目の夏の甲子園出場を決めました。

南北海道大会の決勝は、北広島市にあるエスコンフィールド北海道で行われ、北海と48年ぶりの甲子園を目指す北海道栄が対戦しました。
北海は投打の柱の熊谷陽輝選手が先発しましたが、立ち上がりはコントロールに苦しみ、2回は3つのフォアボールでツーアウト満塁のピンチを背負いました。
しかし、熊谷選手は「焦りはなかった」と9番バッターから3球で三振を奪って、無失点で切り抜けました。
北海は直後の2回裏、9番の小保内貴堂選手が先制のタイムリーヒットを打って3回にも1点を加えて、試合の流れを作りました。
そして、北海は5回、相手のピッチャーのエラーやフォアボールでランナーを出したあと、2本のタイムリーヒットなどで一気に7点を奪って、9対0と大きくリードしました。
北海道栄は7回にタイムリーヒットで1点を返し、8回には途中出場の小原一叶選手がソロホームランを打ちましたが、中盤の失点を取り返せませんでした。
北海は8回にも2点を奪って、11対2で北海道栄に勝って、2年ぶりに優勝しました。
北海が夏の甲子園に出場するのは40回目で、全国最多を更新しました。
一方、北北海道大会では、23日にクラーク記念国際高校が優勝して春夏連続の甲子園出場を決めています。
クラーク記念国際が夏の甲子園に出場するのは7年ぶり2回目です。
夏の全国高校野球は、来月3日に組み合わせ抽せんが行われ、来月6日に甲子園球場で開幕します。

【熊谷選手は】
北海高校の熊谷陽輝選手は、南北海道大会では3試合連続でホームランを打ったほか、決勝では先発して7回を投げて1失点と投打で優勝に貢献しました。
熊谷選手は「優勝できて率直にうれしい。きょうは監督から『いけるところまでいくから任せた』といわれて送り出されたので、その期待に応えたい気持ちでマウンドにあがった」と振り返りました。
その上で、甲子園に向けては、「ピッチャーではチームを勢いづけるような投球をして、その流れで自分が打って勝利に貢献したい。今回の優勝は相手がいてこその勝利なので、道内のチームのためにも優勝を目指して頑張りたい」と意気込みを示しました。