1990年代道内で発見の2種類のアンモナイト 新種と発表

胆振の「むかわ町穂別博物館」は、地元などで見つかった2種類のアンモナイトの化石について詳しく調べたところ、新種だったと発表しました。

これは博物館が24日、記者会見して発表しました。
それによりますと、2種類のアンモナイトの化石は、むかわ町や夕張市などを横切る「蝦夷層群」と呼ばれる白亜紀の地層で1990年代後半に見つかったもので、2年前から博物館の学芸員らで作る研究チームが本格的な調査を進めていました。
その結果、いずれも新種だったことがわかったということで、▼「モシリテス・ミラビリス」、▼「モシリテス・サーペンティフォーミス」という学名が付けられました。
両方ともおよそ30センチと比較的大型であることや、中心部が立体的ならせん構造になっているなど「異常巻き」と呼ばれる特徴があるということで、「モシリテス」という新たに設けられた属に分類されたということです。
研究を行ってきたむかわ町穂別博物館の西村智弘学芸員は「一般の人に知ってもらえてうれしい。『異常巻き』のアンモナイトでこれだけ大きいのは珍しい」と話していました。
2種類の化石はそれぞれ、むかわ町穂別博物館と三笠市立博物館に展示されるということです。