交際女性殺害・死体遺棄事件 被告の元教諭に懲役13年求刑

帯広市で交際相手だった女性を殺害した罪などに問われている元高校教諭の裁判で、検察は「強い殺意に基づく危険で悪質な犯行だ」として懲役13年を求刑しました。

帯広農業高校の教諭だった片桐朱璃被告(36)は、去年5月、帯広市内の駐車場に止めた車の中で、交際相手の女性(当時47)の首を絞めて殺害し、遺体を雑木林に遺棄したとして殺人と死体遺棄の罪に問われています。
24日、釧路地方裁判所で開かれた裁判で、検察は「不倫関係をきっぱりと断ち切らなかった末、いざ関係が露呈する危険が生じると自らの家庭生活・職場での地位を守るために被害者を殺害した」と指摘しました。
そのうえで「身勝手な行動に酌量の余地はなく、強い殺意に基づく危険で悪質な犯行だ」として、懲役13年を求刑しました。
これに対し、弁護側は「殺害について被害者の同意があった」などとして殺人罪より量刑の軽い承諾殺人罪にとどまると改めて主張しました。
そのうえで「被害者の言動で片桐被告が追い詰められていなければこのようなことは起こらなかった」として懲役3年、執行猶予5年の判決を求めました。
判決は今月28日に言い渡されます。