札幌競馬場でレース開幕に合わせ 競走馬生産者がトークショー

札幌競馬場で22日から今シーズンのレースが開幕したのに合わせて、競走馬の生産者が仕事の難しさや魅力を語るトークショーが開かれました。

このイベントはNHK室蘭放送局と道の日高振興局が開催し、日高の新冠町で競走馬を育てる牧場を営む岡田紘和さんと、馬産地の人々にスポットを当てたNHKの番組「優駿のふるさとは未来へ」でナレーターを務めた声優の上田瞳さんが登壇しました。
トークショーでは岡田さんが「競馬はレースで結果を出してなんぼの世界なので、馬を集団で調教したり騎乗者の指示を聞くように育てたりする必要がある」と競走馬の育成の難しさを語りました。
またいまは岡田さんの牧場で余生を送っている名馬で数々のGIレースを制したゴールドシップにも話題が及び、岡田さんは「普段はマイペースですが機嫌が悪いときはベテランでもてこずる馬です。ただ手のかかる馬のほうがかわいいものです」と個性的な一面や仕事のやりがいについて語っていました。
会場を訪れていた苫小牧市の21歳の男性は「貴重なエピソードを聞くことができて、馬を育てる仕事に関心を持ちました」と話していました。
NHKの番組「優駿のふるさとは未来へ」は23日と今月30日、いずれも午後10時50分から総合テレビで放送されます。