十勝岳で火山性地震増加 火口付近に立ち入らず情報に注意を

札幌管区気象台は、大雪山系の十勝岳で21日午前10時半ごろから火山性地震が増えているとして、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

札幌管区気象台によりますと、上川の美瑛町や上富良野町、十勝の新得町にまたがる十勝岳で、21日午前10時半ごろ、わずかな傾斜変動を伴う地震がありました。
その後、火山性地震が増えていて、午後2時までに84回観測されたということです。
震源はいずれも山頂に近い「62ー2火口」付近のごく浅い場所と推定されています。
一方、火山性微動は観測されていないということです。
気象台は十勝岳の噴火警戒レベルについて「活火山であることに留意」を示すレベル1を継続したうえで、火山灰や熱水などが突発的に噴出するおそれもあるとして、火口付近には立ち入らないよう呼びかけています。
十勝岳では7月4日、およそ45分間にわたって火山性微動が発生し、10日までにあわせて134回の火山性地震が観測されています。