弟子屈町で中学生が水生生物調査 “川の環境に関心高めて”

環境への関心を高めてもらおうと道東の弟子屈町で中学生が釧路川上流の生き物を調査する体験学習が開かれました。

この調査は、釧路河川事務所が地元の小中学校の協力を得ておよそ40年前から行っているもので、19日は標茶町の虹別中学校に通う生徒28人が参加しました。
生徒らは弟子屈町内のカヌーポート付近で、水質がよい川だけに生息するというトビケラやヒラタカゲロウといった水生生物を見つけたり「パックテスト」と呼ばれる方法を使って川の水に含まれるアンモニアやリンなどの濃度を測定したりしていました。
生徒らの調査の結果、水質は4段階評価のうち最もよく、きれいな水であることがわかりました。
釧路河川事務所によりますと、この調査の結果は公表され、釧路川の環境を把握する資料として活用されるということです。
2年生の生徒は「すごくきれいで、生き物がいっぱいいる川だと思った。川が汚れたら、魚たちも来なくなり寂しくなるので、気をつけていきたい」と話していました。
釧路河川事務所の石山弘道副所長は「川の特性を十分に理解してもらい、釧路川の自然環境をこれからも大切にしてほしい」と話していました。