牛襲うヒグマ「OSO18」の鮮明なカラー画像 標茶町が公表

道東の標茶町などで牛を相次いで襲っているヒグマ、通称「OSO18」の姿が鮮明なカラー画像で捉えられました。OSO18と特定されたクマの撮影は初めてです。

標茶町によりますと、先月25日午前6時ごろ、標茶町中チャンベツ原野に設置した監視カメラにクマ1頭が写っているのが確認されました。
町が公表した5枚の画像からは、▼体長2メートルから2.2メートルのクマの全身の様子や、▼木の幹につけられた体毛を採取するわなに体をこすりつける姿が確認できます。
町によりますと、今回採取された体毛を鑑定した結果、過去に採取されたOSO18のDNAの型と一致したということです。
これまではOSO18とみられるクマの画像などは公開されていましたが、OSO18と特定されたのは今回が初めてです。
OSO18は撮影日の前日の先月24日におよそ10キロ北に離れた牧場で乳牛1頭を襲っていて、1日でこの距離を移動したとみられるということです。
道東の標茶町と厚岸町では2019年から放牧中の牛あわせて66頭が相次いで襲われ、いずれもOSO18による被害とみられています。
標茶町農林課は「カラーで見ることで全身が黒い毛で覆われている外見的な特徴や1日の行動経路がわかった。捕獲に向けて取り組みを進めたい」としています。