函館税関の笠川新税関長が着任会見 迅速通関と厳正検査

北海道と青森、岩手、秋田の東北3県を管轄する函館税関の新しい税関長に笠川隆博氏が着任し、18日の記者会見で、「インバウンド回復により海外旅客による密輸のリスクが高まる可能性があるので、迅速な通関と厳正な検査の両立に万全を期したい」と抱負を述べました。

笠川税関長は大阪府出身の58歳。昭和58年に当時の大蔵省に入り、財務省関税局の税関考査管理室長や大阪税関の総務部長などを経て、7月1日付けで函館税関長に就任しました。18日の記者会見で、笠川税関長は「函館税関は164年の歴史と伝統を有する税関なので、大変光栄で身の引き締まる思いだ。函館には初めて住むが函館は歴史を感じさせる町並みで、海や山などの観光資源や空港や新幹線など交通機関にも恵まれていると感じている」と述べました。
そのうえで、インバウンドの動きが回復してきていることを踏まえ「函館税関の管内でも国際旅客便やクルーズ船が再開したり再開の動きを見せたりしている。海外旅客による密輸のリスクが高まる可能性があるので、迅速な通関と厳正な検査の両立に万全を期したい」と話しました。