川村カ子トアイヌ記念館 新館がオープン

旭川市に大正時代に建てられた「川村カ子トアイヌ記念館」の新館がオープンし、15日、セレモニーが行われました。

「川村カ子トアイヌ記念館」は、大正5年に開設されたアイヌ民族の文化を伝える資料館で、新館は、老朽化が進んでいた旧館の隣に新たに建設されました。
15日はオープニングセレモニーが行われ、地元のアイヌの人たちが火の神様・アペフチカムイに新館の成功などを祈る儀式を行い、古式舞踊を披露しました。
副館長の川村久恵さんは「紆余曲折ありましたがこうしてオープンを迎えることができて感謝しています」と涙ぐみながら挨拶しました。
新館では旧館で展示していたアイヌ民族の民具など500点に加え、かつて記念館に設置されていた旭川出身の彫刻家・砂澤ビッキが制作したトーテムポールを復元させたものが、新たに展示されています。
また、調理スペースも設備され、アイヌ料理の体験プログラムが新たにできるようになるということです。
4代目館長に新たに就任した川村晴道館長は「100年以上続いてきた記念館の館長になるんだという責任を感じています。文化を保護するだけでなく、発展させ、今生きているアイヌ文化を伝えていきたい」と話していました。