蘭越町の掘削現場で蒸気噴出 新たに6人が体調不良を訴え

蘭越町の掘削現場で地中から蒸気が噴出し、高い濃度のヒ素などが検出された問題で、掘削を行っていた会社は、新たに6人が体調不良を訴えていることを明らかにしました。

蘭越町湯里の山中にある地熱発電に向けた資源量調査の掘削現場では、先月29日以降、蒸気の噴出が続いていて、周辺では高い濃度のヒ素などが検出されています。
掘削を行っていた東京に本社のある三井石油開発は、15日の時点で新たに6人がのどの痛みなど体調不良を訴えたと明らかにしました。
会社によりますと、6人のうち4人は蒸気噴出の現場敷地内に立ち入り、のどの痛みと目の違和感などを訴えたということで、現在、症状は改善しているということです。
また、2人については蘭越町が設置した相談窓口に体調不良を訴えているということで、会社は詳しい症状など確認中だということです。
これで地元の住民など体調不良を訴えた人はあわせて15人となります。
会社は蒸気噴出との因果関係を確認中だとしていますが、作業員以外に業務で敷地内に立ち入り、体調不良を訴えるケースが増えているとして、現場の安全基準の見直しを検討したいとしています。