青年団・女性団体が北方領土元島民の話を聞く

北方領土の返還を求める運動に取り組んでいる、青年団の団体と女性団体の人たちが道東の羅臼町を訪れ、元島民から話を聞きました。

羅臼町を訪れたのは、日本青年団協議会と、全国女性団体連絡協議会に所属する30人あまりです。
一行は3日間の日程で北方領土の視察などを行う予定で、15日は、国後島を望む展望施設を訪れ、悪天候で島は見えませんでしたが、島までの距離が20キロあまりしかないなどと説明を受けていました。
このあと一行は、町内の別の施設で、歯舞群島の多楽島出身の高岡唯一さん(88)から話を聞きました。
高岡さんは多楽島での生活を振り返り、終戦直後に島に上陸したソ連軍が自宅に押し入り恐ろしく悔しい思いをしたなどと話していました。
日本青年団協議会の中園謙二会長は「高岡さんの話を聞き、考えられないような経験をされていてつらい気持ちになりました」と話していました。
また、全国女性団体連絡協議会の櫻井よう子会長は「問題意識を国民全体で持たないといけないと考えています」と話していました。