八雲町の事故受け 警察らが緊急会議“事故抑止で連携強化”

道南の八雲町でトラックとバスが衝突し、5人が死亡した事故からまもなく1か月になるのを前に、警察や北海道開発局などの担当者が緊急の会議を開き、事故の抑止に向け連携を強化していくことになりました。

先月、八雲町の国道5号線で、対向車線にはみ出したトラックと都市間高速バスが正面衝突し、5人が死亡、12人が重軽傷を負いました。
事故からまもなく1か月となるのを前に、14日、重大事故を抑止するための緊急の会議が開かれ、警察や北海道開発局、それに北海道運輸局など16の団体からおよそ30人が出席しました。
会議は非公開で行われ、警察によりますと、このあと各機関から事故を防止するための取り組みについて報告があり、このうち▼警察は、ドライバーの安全意識を高めるため郊外の道路でスピード違反などの取締りの数を増やすことや、▼運輸局はトラックやバスの事業所などへの監査を継続することなどを説明したということです。
また、道路工学などを研究する札幌市にある寒地土木研究所の専門家が事故を抑止するのに効果的な対策として、▼道路に溝を掘るランブルストリップスや▼ワイヤーで道路を区切る方法などがあることを紹介したということです。
関係機関では今後も情報を共有するなど事故の抑止に向け連携を強化していくことにしています。