路面電車の車内放送を一般募集

函館市は路面電車が走り始めてことしで110年になるのを記念して、停留場を案内する車内放送の声を一般から募集しています。

函館市の路面電車は大正2年に民間会社が開業し、昭和18年から函館市が運行していて、ことしで110年を迎えます。
これにあわせて市は、路面電車への関心を高めて利用するきっかけを増やそうと、停留場を案内する車内放送の声の一般募集をこのほど始めました。
市によりますと、採用人数は最大で49人、年齢や性別などは問わず日本語を正しく発音できることが条件で、応募多数の場合は抽選になるということです。
採用されると読み上げる原稿がメールで届き、スマートフォンなどで録音した音声をデータで提出してもらうことにしていて、ことし9月の1か月間、車内で流すということです。
車内放送の一般募集は全国の路面電車の中でも珍しいということで、市電のホームページでのみ受け付けています。
募集の期間は7月末までで、函館市は「自分の声が使われることで採用された本人だけではなく、家族や友人などにも市電に乗るきっかけになってほしいです」と話しています。