高校で新型コロナ感染拡大 学校閉鎖相次ぐ 感染対策の徹底を

道内の高校で新型コロナウイルスの感染が拡大し、13日までにあわせて4校で学校閉鎖の措置をとっていて、道教育委員会は、学校祭を行ったあとに感染が拡大していることから、学校行事が要因とみて、改めて道内の高校に基本的な感染対策を徹底するよう呼びかけています。

道教育委員会によりますと、13日までに▼札幌月寒高校で、90人以上の感染が確認され、50人以上が発熱やせきなどかぜの症状を訴えていて、▼札幌東高校では、およそ60人の感染が確認され、およそ250人が、かぜの症状を訴えているということです。
また、▼道南の松前高校では15人の感染が確認されたほか、15人がかぜの症状を訴えているということです。
3校はいずれも11日から14日まで、学校閉鎖の措置をとっています。
このほか、道立高校2校でも学年閉鎖の措置をとっているということです。
道内の多くの高校では、今月6日から8日にかけて学校祭がピークを迎えていて、学校閉鎖や学年閉鎖の措置をとっているいずれの高校でも、先週末に学校祭が行われていたということです。
また、▼道学事課によりますと、道内の私立高校1校で、学校閉鎖の措置をとっているほか、▼札幌市教育委員会によりますと市立高校1校で、学年閉鎖の措置をとっているということです。
道教育委員会は、学校祭など学校行事で人が大勢集まったことで、生徒たちの間で感染が拡大した可能性が高いとみています。
今週末にかけても道内の公立高校およそ60校では、学校祭が予定されているということで、道教育委員会は、「学校祭には大勢の人が訪れ、ふだん接しない人とも交流する場面が増えるので、手洗いやうがい、十分な換気など基本的な感染対策を徹底するとともに、少しでも体調が悪く感じたら自宅で療養してほしい」と呼びかけています。