専門家などの「ヒグマの会」 クマとのすみ分け強化などを提言

道内でクマの出没が相次ぐ中、専門家などで作る「ヒグマの会」は道に対し、クマと人との住む環境をすみ分ける「ゾーニング」の強化などを提言しました。

「ヒグマの会」は13日、道庁を訪れ、鈴木知事に提言を手渡しました。
提言には、▼クマと人との住む環境をすみ分ける「ゾーニング」の強化や、▼自治体だけではクマへの対応が難しいとして、各地域にヒグマ専門対策員などを設置することなどが盛り込まれています。
また、▼クマと出くわした際の対処法などを学校で教えることも必要だと訴えています。
これに対し、鈴木知事は「ヒグマの出没などが多く発生している。道民の安全な暮らしのために、みなさんと力を合わせてヒグマの問題と向き合っていきたい」と述べました。
「ヒグマの会」の佐藤喜和事務局長は、「これから10年間は、ますますクマは増える一方、人口は減少して、より一層大変な状況になる。被害を減らす対策をしていきたい」と話しています。