千島海溝巨大地震に備え 釧路市の小学生が給水の手順学ぶ

千島海溝沿いの巨大地震で道東を中心に大規模な断水が想定される中、釧路市で小学生らが参加して給水時の手順を学ぶ訓練が行われました。

13日、釧路市内の3か所で行われた訓練には、道内外の水道局から10台の給水車が集まりました。
このうち、昭和小学校で行われた訓練には児童200人あまりが参加し、給水車から給水袋を使って水を運ぶ手順を水道局の職員から教わっていました。
給水袋は、水を入れるとおよそ6キロの重さになり、児童らは持ち上げるのに苦労している様子でした。
道は、千島海溝沿いの巨大地震による揺れや津波で釧路市で最大およそ11万人が断水の影響を受け、外部からの支援がない場合、復旧に1か月以上かかると想定しています。
訓練を主催した日本水道協会は、巨大地震の発生時に全国から給水を支援する態勢を整えることにしていて、13日の訓練をきっかけに、地元住民との連携や災害時の水道局どうしの連携を強化したい考えです。
参加した小学3年生の児童は「水がなくなったときに備えて訓練したい」と話していました。
日本水道協会北海道地方支部の長平武信さんは「被害状況によっては釧路だけで応急給水できないことも予想される。訓練を通して連携は高まったと考えており、最初の第一歩として取り組みを進めたい」と話していました。