北海道南西沖地震から30年 12日は追悼行事や避難訓練も

北海道南西沖地震から12日で30年になります。最も大きな被害を受けた奥尻島では12日、犠牲者に黙とうがささげられるほか、津波を想定した避難訓練が行われます。

平成5年7月12日に起きた北海道南西沖地震では、マグニチュード7.8の大地震が発生し、奥尻島などでは津波が押し寄せたほか火災や土砂崩れなどに巻き込まれ死者・行方不明者が230人に上りました。
このうち最大29メートルの津波が押し寄せ、死者・行方不明者が198人と最も大きな被害を受けた奥尻島では、青苗地区にある慰霊碑の前で12日、町の主催で追悼の行事が行われます。
町は当初、追悼の行事について震災から20年で最後としていましたが、節目を迎え10年ぶりに実施することになりました。
慰霊碑の前では正午に出席者が黙とうをささげることになっています。
また津波を想定した避難訓練が地元の小学校で行われるほか、夜には灯籠流しなどが予定されています。
全国各地で大地震や津波への備えが課題となる中、北海道南西沖地震の記憶を風化させず、教訓を生かしていくことが求められています。