帯広 女性殺害の元高校教諭の被告「同意あった」初公判で主張

帯広市で交際相手だった女性を殺害した罪などに問われている元高校教諭の初公判が11日開かれ、法廷で被告・弁護側は「被害者が殺害に同意していた」として承諾殺人の罪にとどまると主張しました。

帯広農業高校の教諭だった片桐朱璃被告(36)は、去年5月、帯広市内の駐車場に止めた車の中で、交際相手の女性(当時47)の首を絞めて殺害し、遺体を雑木林に遺棄したとして殺人と死体遺棄の罪に問われています。
11日釧路地方裁判所で開かれた初公判で、片桐被告は「やったことについては間違いありません」と述べた一方で、「殺害について被害者の同意があった」などと主張しました。
また、弁護側も「被告が『死ぬしかない』と言ったところ、被害者は2回うなずいた。このため被告は同意を得たと考え殺害に及んだ」と述べ、殺人罪より量刑の軽い承諾殺人罪にとどまると主張しました。
これに対し、検察は冒頭陳述で「不倫関係だった2人は別れ話で口論となった。被告は被害者との関係を終わらせるため、心中するように装って殺害に及んだ」と指摘しました。
裁判の審理は12日以降も行われ、判決は今月28日に言い渡される予定です。