函館市の幼稚園 園児取り残し防止で設置の車内ブザーの訓練

去年、静岡県で3歳の女の子が通園バスに取り残されて死亡した事件を受けて、函館市の幼稚園では園児が車内に取り残されていないか確認するための安全装置を導入し、11日、訓練が行われました。

政府はことし4月から、全国の幼稚園や保育所などの送迎バスに安全装置の設置を義務づけていて、函館市の高丘幼稚園では、園児の送迎などに使用している4台のバスすべてに新たな安全装置を導入しています。
この装置は、運転手がエンジンを切ると自動的に車内のブザーが鳴り、後部座席にあるボタンを押さないと止まらない仕組みになっています。
11日行われた訓練では、園児たちがバスを降りたあと運転手がブザーを止めるために車内の後方まで移動し、園児が取り残されていないか確認していました。
訓練に参加した運転手の男性は「園児の安全確保のためにまたひとつ確認する意識を高く持つことができます。ブザーに頼りすぎずに、自分の目でも確認したいです」と話していました。
高丘幼稚園の蒲生由美子園長は「暑い季節が間もなく来るので子どもの命を守るため早めに付けたいと思い設置しました。2重チェック体制をとり、保護者にも安心してもらいたいです」と話していました。