ゴミ収集状況をリアルタイムで 室蘭市が効率化狙う

室蘭市は、ゴミの収集状況をリアルタイムで把握することができる新たなシステムを導入し、作業の効率化を図っています。

室蘭市内には、およそ6000か所のゴミステーションがあり、曜日によって収集する量が異なることなどから、いかにして作業を効率的に進めるかが課題になっていました。
そこで、市は、ゴミの収集状況をリアルタイムで把握するためことし4月、「パナソニックITS」が、新たに開発したシステムを道内で初めて導入しました。
これによって、管理担当者が16台の家庭ゴミの収集車の状況を見ながら、作業が遅れている地域に収集車を追加で投入したり、ゴミを収集しそびれていないかを確認したりしています。
また、データを蓄積しながらそれぞれの収集車の作業時間や集めたゴミの量などを分析し、最適なルートを見いだすことにもつなげていくことにしています。
室蘭市がこのシステムを去年、試験的に利用したところ、収集にかかる時間はその前の年よりも3万8000時間あまり、移動距離は1万キロ以上短縮できたということです。
室蘭市環境課の田所和久主幹は、「システムの活用で作業の平準化を図ることができた。冬場に向けて除雪情報と連動させることも検討していきたい」と話していました。