十勝岳で去年9月7日以来の火山性微動 その後地震も増加

大雪山系の十勝岳で4日午後9時半ごろに火山性微動が発生し、その後、火山性地震が増加しています。気象台は「活火山であることに留意」を示す噴火警戒レベル1を継続したうえで、火山灰などが突発的に噴出するおそれもあるとして、火口付近に立ち入らないよう呼びかけています。

札幌管区気象台によりますと、上川の美瑛町や上富良野町、十勝の新得町にまたがる十勝岳で、4日午後9時25分ごろからおよそ45分間にわたって、地下の火山ガスや熱水などの動きを示すと考えられる火山性微動が発生し、わずかな傾斜変動も観測されたということです。
十勝岳で火山性微動が観測されたのは去年9月7日以来です。
また、火山性微動のあと、山頂から北西におよそ1キロの「62ー2火口」付近のごく浅い場所を震源とする火山性地震が増加していて、4日午後9時から5日午後3時までに75回発生したということです。
これまでのところ、「62ー2火口」からの噴煙に変化は見られないということです。
気象台は十勝岳の噴火警戒レベルについて、「活火山であることに留意」を示すレベル1を継続したうえで、火山灰や熱水などが突発的に噴出するおそれもあるとして、火口付近には立ち入らないよう呼びかけています。