函館市の複数のニンジン畑で被害相次ぐ クマによる食害か

先月から今月にかけて函館市内の複数の畑で収穫を控えたニンジンが動物に食い荒らされる被害が相次いで見つかり、警察や市は足跡などからクマによる食害とみて警戒を強めています。

先月30日、函館市亀田中野町の畑で、収穫を控えたニンジンおよそ1000本が動物に食い荒らされているのが見つかりました。
さらに翌日もニンジンおよそ1500本が食い荒らされ、警察と市が現場を確認したところ、付近にクマのものとみられる足跡やふんがあったことから、いずれもクマによる食害とみられています。
これを受けて、畑を所有する立蔵義春さんは3日、クマの侵入を防ごうと、畑の周囲に電気柵を設置しました。
立蔵さんは「収穫間近のニンジンが食い荒らされ、やりきれない気持ちだ」と話していました。
函館市では先月20日にも、石川町にある畑でニンジンおよそ800本がクマとみられる動物に食い荒らされる被害が出ています。
警察によりますと、去年の同じ時期にクマによる食害は確認されておらず、活動時期が早まっているとみてパトロールを強化して警戒にあたっているということです。
また函館市も、朝早く1人で農作業をしないことや、収穫した農作物を外に置かないなどの対策を呼びかけています。