“債権は弁済により消滅”選手らのクレインズ破産申し立て却下

釧路市を本拠地とするアイスホッケーチーム「ひがし北海道クレインズ」に所属していた選手などが、給与の未払いなどを受けて債権者としてクレインズの破産を求めた申し立てについて、釧路地方裁判所は「債権はすでに弁済されて消滅した」などとして、破産の申し立てを退けました。

クレインズに所属していた選手などは、およそ1500万円の給与が未払いになったことなどを受けてことし5月、債権者としてクレインズの破産を裁判所に申し立てました。
これに対してクレインズは、先月12日付けで、未払い分の給与などについて、「債務の支払いを行った」と発表していました。
申し立てについて、釧路地方裁判所は「債権はすでに弁済によって消滅したと認められ、債権者による申し立てとはいえない」として、先月22日付けで申し立てを退ける決定をしました。
選手などはすでに全員がクレインズから離脱し、契約も終わっていて、ほとんどのメンバーは、9月に開幕するアジアリーグへの参戦を目指す新チーム「北海道ワイルズ」へ加入しています。
こうした状況について、アジアリーグは、新チームのワイルズがクレインズと調整するなどの条件を満たせば、来年・2024年以降の加盟について審査すると発表していますが、両者で協議は行われていません。
また、クレインズは選手離脱後の新体制について発表がない状態が続いていて、リーグ参戦をめぐる問題は不透明なままとなっています。