蘭越町の蒸気噴出 “噴出物は石英を主成分とする鉱物”

後志の蘭越町にある地熱発電に向けた資源量調査の掘削現場から蒸気が噴出している問題で、掘削を行っていた会社は、噴出物は石英を主成分とする鉱物だと明らかにしました。

蘭越町湯里にある地熱発電に向けた資源量調査の掘削現場から6月29日以降、蒸気が噴出している問題で、掘削を行っていた「三井石油開発」は噴出物の分析結果などについて1日、発表しました。
それによりますと、専門業者による分析の結果、蒸気とともに噴出しているものは石英を主成分とする地下由来の鉱物だったことが分かりました。
会社によりますと、石英自体に毒性はないということですが、人体のほか水質や土壌に与える影響については引き続き調査中だとしています。
また、掘削現場から、340メートルから590メートル離れた場所では、硫化水素ガスは検出されなかったということです。
会社では、水を注入して蒸気の噴出をおさえる作業を行っているものの勢いがおさまらないことから、今後、別の方法を検討するとしています。