雌阿寒岳で火山性地震が一時増加 今後の活動の推移に注意を

道東の雌阿寒岳では29日午後から火山性地震が一時的に増加しました。このほか噴気や地殻変動の状況に特段の変化はないということで、気象台は今後の活動の推移に注意するよう呼びかけています。

気象台によりますと、雌阿寒岳ではポンマチネシリ火口付近を震源とする火山性地震が増加していて、29日から30日午後3時までの24時間であわせて234回観測されました。
またこの間に振幅が小さく継続時間の短い火山性微動が2回発生しています。
1日に200回以上の地震が観測されるのは2018年11月以来です。
このほか噴気や地殻変動の状況に特段の変化はないということです。
地震の回数は30日午前3時以降、1時間あたり10回以下と徐々に減少していますが、過去には増減を繰り返す例があったということです。
気象台は「活火山であることに留意」を示す噴火警戒レベル1を継続したうえで、火口内での火山ガスなどの突発的な噴出のほか、今後の活動の推移に注意するよう呼びかけています。