旭川工業高の生徒たちがドローンによる農薬散布の技能認定取得
担い手不足が深刻な農業の現場を支えようと、旭川市にある工業高校の生徒たちが農業用ドローンの操縦などを学ぶ講習を受け、農薬散布の技能認定を取得しました。ドローンによる農薬散布の技能認定を高校生が取得するのは全国で初めてだということです。
道立の旭川工業高校の定時制では、2022年にドローン部が発足し、生徒10人が活動しています。
ドローン部では担い手不足が深刻な農業の現場を支えようと、ドローンで農薬を散布する技能認定の取得を目指し、2年生と3年生のあわせて4人が23日から操縦や整備のしかたなどを講習で学んできました。
講習最終日の27日、生徒たちは実技試験に臨み、田んぼの上にドローンを飛ばして、農薬に見立てた水を5メートル間隔でまいていきました。
試験官は決められた量を散布できたかドローンのタンクの重さを量るなど、審査項目をチェックしたあと、「全員合格です」と発表すると、生徒たちは満面の笑顔で喜んでいました。
講習を主催した会社によりますと、ドローンによる農薬散布の技能認定を高校生が取得するのは全国で初めてだということです。
3年生の中濱聖也さんは「技能認定を取得できてすごくうれしいです。将来は農業にとどまらず、ドローンの活用で社会貢献していきたいです」と話していました。