幌加内町での強制労働で命を落とした人たちを韓国の僧侶が追悼

戦前や戦時中に幌加内町で行われた強制労働で命を落とした人々を慰霊しようと韓国の僧侶たちが深川市の寺を訪れ、追悼の祈りをささげました。

幌加内町では地元の関係者の調査で戦前から戦時中に日本や朝鮮半島の人たちがダムや鉄道の建設工事に強制的に従事させられ、過酷な労働環境のなかおよそ250人が亡くなったとされています。
亡くなった人の遺骨の多くは、地元の有志などによって、遺族のもとへ返還されましたが、身元の分からない遺骨の一部は、深川市の一乗寺に安置されていて、25日、韓国の僧侶およそ60人が寺を訪れました。
僧侶たちは、追悼の祈りをささげたあと、1人ずつ花をたむけ、手渡された亡くなった人々の位はいや、名前が書かれた一覧を神妙な面持ちで見つめていました。
そして、遺骨の返還に携わってきた一乗寺の殿平善彦住職が幌加内町で行われていた過酷な労働について説明すると、僧侶たちは真剣に耳を傾けていました。
殿平善彦住職は「過酷な労働のなかで命を落とした若者たちもこれで少しは救われるのではないかと思う」と話していました。