標茶町で放牧中の乳牛が襲われ死ぬ ヒグマ「OSO18」か

道東の標茶町の牧場で24日、放牧中の乳牛1頭が襲われ死んでいるのが見つかりました。この地域では4年前から同一のヒグマによる被害が相次いでいて、道や町は個体の特定を進めるとともに捕獲を急ぐことにしています。

釧路総合振興局によりますと、24日午前9時すぎ、標茶町上茶安別の牧場で放牧中の乳牛1頭が死んでいるのを牧場の関係者が見つけました。
道は被害の場所や状況から4年前から標茶町や厚岸町一帯で繰り返し牛を襲っているヒグマ、通称「OSO18」による被害の可能性があるとみて、付近に残っていた体毛のDNA鑑定を進めています。
道や町などは監視カメラで「OSO18」を追跡する一方、捕獲に向けてくくりわなを仕掛けることにしています。
標茶町と厚岸町では令和元年以降、「OSO18」によってあわせて65頭の牛が襲われ、そのうち31頭が死んでいます。