洞爺湖町社会福祉協議会の経理担当職員が約700万円着服

胆振の洞爺湖町にある社会福祉協議会は、経理事務を担当する50代の女性職員が、社会福祉協議会などの預金口座からあわせておよそ700万円を不正に引き出し、着服していたと明らかにしました。

洞爺湖町社会福祉協議会によりますと、総務係長兼会計取扱者の50代の女性職員は、5年前からことしにかけて、社会福祉協議会や関係団体の預金口座からあわせておよそ700万円を業務を装って不正に引き出し、着服していたということです。
ことし、新たに経理担当になった職員が口座から使途不明な現金が引き出されているのを先月見つけ、女性職員に確認したところ「やったことは間違いありません」と着服を認めたということです。
女性職員は着服した金を借金の返済にあてていたということで、一部はすでに弁済していますが、着服した金額はさらに増える可能性があるとしています。
社会福祉協議会では今後、調査を進めて処分内容を決めることにしていますが、この女性職員に対し、刑事告訴することを検討しているということです。
洞爺湖町社会福祉協議会の山本隆事務局長は、「信頼を著しく失墜させることとなり深くおわび申し上げる。管理体制を強化するとともに職員の意識改革を徹底し、信頼回復に向けて全力で取り組んでいく」とコメントしています。