市立札幌病院で37人が下痢症状 病院食が原因の食中毒か

市立札幌病院で入院患者と職員あわせて37人が下痢の症状を訴え、札幌市保健所は病院食が原因の食中毒の疑いがあるとみて調べています。

市立札幌病院によりますと、19日夜から20日朝にかけて入院する患者5人が下痢の症状を訴えました。
病院が食中毒の可能性を考慮して調査を進めていたところ、21日までに入院患者35人のほか、病院食に異常がないかを確認する「検食」を行った職員2人のあわせて37人に下痢の症状が確認されたということです。
全員、症状は軽く、快方に向かっているということです。
症状が出た患者や職員はいずれも、19日の昼の病院食を食べていて、札幌市保健所は病院食が原因の食中毒の疑いがあるとみて調べています。
病院では保健所の指導のもと、19日使った食材の提供を停止し、厨房の消毒を徹底した上で、病院食の提供を続けているということです。
市立札幌病院の西川秀司院長は「患者やご家族にご迷惑とご心配をおかけしおわび申し上げます。院内の衛生管理を徹底し安全な病院食を提供するよう努めていきます」とコメントしています。