アイスホッケー新チーム 釧路のワイルズ 全体練習開始

来シーズンからのアジアリーグ参戦を目指すアイスホッケーの新チーム、「北海道ワイルズ」が発足し、21日、初めての全体練習を行いました。

「北海道ワイルズ」は、給与の未払いが続いた「ひがし北海道クレインズ」を離脱した選手や監督らの受け皿として発足した釧路市を拠点とする新チームです。
監督には昨シーズン、クレインズで指揮をとった齊藤毅氏が就任しました。
クレインズを離脱した18人の選手のうち、栃木のチームに移籍した選手と引退を決めた選手の2人を除く16人がワイルズに加入し、ほかの5人を加えた21人体制でスタートを切りました。
21日からさっそく20人が参加して釧路市内で全体練習を始め、強い日差しが照りつける中、選手たちは充実した表情でトレーニングや持久走などに取り組んでいました。
ワイルズは来週、標茶町で合宿を行い、7月にも氷上での練習を始めることにしています。
ワイルズはことし9月に始まる来シーズンからのアジアリーグ参戦を目指して、近く、リーグに加盟を申請することにしていますが、リーグ側は6月、クレインズの参戦を容認する考えを示していて、今後の対応が焦点となります。

【主将・監督談話】
クレインズ時代に続き、ワイルズでもキャプテンを務める大津晃介選手は「先が見えないのは選手にとっても苦しい状況だが元気にみんなとスタートできてよかった。ファンには非常に申し訳ない気持ちがあるが、日本製紙時代からファンとともに歩んできたのでどうか選手を信じてほしい。来シーズンも変わらずアイスホッケーがしたいし、アジアリーグで優勝を目指したいので、参戦を認めてもらいたい」と話していました。
齊藤毅監督は「いろいろな問題がある中だが、選手たちは気にせず1人1人が集中できていた。これからは気持ちよくアイスホッケーができるよう、スタッフ一丸となって試合に向けてしっかり準備していきたい」と話していました。

【発表されたメンバー】
「北海道ワイルズ」は21日、体制を発表しました。発表されたメンバーは次のとおりです。
《ゴールキーパー》
脇本侑也
磯部裕次郎
イ・ジャンミン(新加入)
《ディフェンダー》
伊藤賢吾(交渉中)
米山幸希
葛西純昌
松金健太
河合龍一
山崎勇輝
大津夕聖
《フォワード》
大津晃介(主将)
齋藤哲也(兼コーチ・新加入)
青山晃大
矢野竜一朗
木綿宏太(新加入)
上野鉄平(新加入)
荒木翔伍
齊藤大知
寺尾裕道
越後智哉(新加入)
池田一騎
《スタッフ》
社長:山田謙治
GM:篠原秀則
監督:齊藤毅