紋別市でクマ1頭駆除 先月から住宅地に出没していたクマか

クマの目撃が相次いでいた紋別市渚滑町で20日、クマ1頭がわなにかかっているのが見つかり、その後、駆除されました。市によりますと、先月から住宅地などに繰り返し出没していたクマとみられるということです。

紋別市などによりますと、20日午前10時半前、紋別市渚滑町の森にしかけられた箱わなに、体長およそ1メートルのオスのクマ1頭が入っていたのをパトロールしていた市の職員が見つけました。
市が公開した写真では、鉄格子でつくられた箱わなの中で、黒い毛のクマ1頭が座っているのが確認でき、クマは駆除されたということです。
紋別市渚滑町では先月から、住宅地や小中学校の周辺でクマの出没が相次ぎ、20日午前9時前から1時間の間にもクマが2回、目撃されていましたが、体の大きさや毛の色から、駆除されたのはこのクマだとみられるということです。
一方、このクマが駆除された場所から3キロあまり離れた渚滑町川向地区でも、クマの目撃情報が相次いで寄せられていて、市は足跡の大きさなどから別のクマとみられるとして、引き続き注意するよう呼びかけています。

紋別市渚滑町に住む60代の男性は、「朝と夜に犬の散歩をするので、駆除してもらえなかったら大変だった。道路の側溝に弁当のごみや空き缶が捨ててあるのを見るが、またクマが市街地に近づいてくるかもしれないのでやめてほしい」と話していました。