大雪時の新千歳空港・札幌間バス輸送 混雑解消策を議論

早くも、次の雪のシーズンを見据えた議論です。大雪でJRが運休した場合に新千歳空港に利用客が取り残されないよう計画された空港と札幌市内の間のバスのピストン輸送について、関係機関は混雑が起きないよう対策を進めていくことを申し合わせました。

これは19日、北海道エアポートや北海道運輸局、それにバス会社の関係者など20人余りが協議して決めました。
去年1月から2月にかけて、大雪で新千歳空港と札幌市内を結ぶJRが運休したことなどにより空港に多くの利用客が取り残される事態が相次いだことを受け、関係機関は対策として、JRが運休した場合には▼空港連絡バスの複数の路線を大谷地バスターミナルとを結ぶ便に集約し、ピストン運行するほか、▼その区間で追加の貸し切りバスも走らせる計画です。
ただ、これに対して、多くのバスが集中してバスターミナルが混雑してしまうと懸念の声もあがっていることから、19日はその解消策について話し合われました。
その結果、貸し切りバスについては、降車場所を大谷地バスターミナルとは別のタクシー乗り場に設定する案を軸に具体的な検討を進めていくことになりました。
北海道エアポートなどは、こうした対策をことしの冬までに正式に決め、訓練を行った上で実施したいとしています。
北海道エアポート交通対策部の河口亮部長は「バスターミナルに人が集まることで逆に災害のようなものが起きてしまっては意味がないので、混雑のシミュレーションを行いながら対策を検討していきたい」と話しています。