国内最高齢のカバ 円山動物園の「ドン」死ぬ 53歳

札幌市の円山動物園で飼育されていた国内最高齢のカバの「ドン」が17日に死にました。人間では100歳以上にあたるということで、園内には献花台が設置されています。

オスのカバの「ドン」は、1969年に茨城県にある「日立市かみね動物園」で生まれ、1971年に円山動物園にやってきて以降、50年以上にわたり動物園の人気者として親しまれてきました。
円山動物園によりますと、「ドン」は3年前から時折、足を引きずる様子が見られ、サプリメントの投与を行ってきましたが、その後は歩行が徐々にゆっくりになっていて、今月15日には歩いている途中で横たわり、立つことができなくなったということです。
そして、十分な水分や食べ物をとれなくなったほか、体勢を変えることもできなくなり、治療を行ったものの相当の苦痛が見られたことなどから、17日、安楽死の処置が行われたということです。
「ドン」は、カバとしては国内最高齢の53歳で、人間では100歳以上にあたるということです。
動物園では18日から献花台を設置していて、訪れた人たちが「ドン」の死を悲しみ手を合わせていました。
円山動物園の柴田千賀子園長は「これまで来園者のみなさんにカバの魅力を伝えてくれたことに感謝している」と話していました。