札幌 西区 幼稚園の敷地内などでクマの目撃通報相次ぐ

「ヒグマ注意報」が出されている札幌市西区で、17日午前、幼稚園の敷地内などでクマを見たという通報が相次ぎました。札幌市などは、特に西区の山麓周辺ではクマの出没に注意するよう呼びかけています。

警察によりますと、17日午前9時40分ごろ、札幌市西区宮の沢にある「宮ノ丘幼稚園」で「電気柵の内側にクマがいる」と警察に通報がありました。
警察によりますと目撃されたのは大人のクマと見られる1頭で、通報を受けて警察官がかけつけたところ幼稚園の敷地内にクマがいて、その後、隣接する山の方向に逃げていったということです。
幼稚園からおよそ200メートル離れた屋内競技場ではテニスや射撃の大会が開かれていて、施設では利用者にむやみに外に出ないよう呼びかけるなどの対応を行ったということです。
施設の職員は「クマの目撃を受けて急きょ、注意を呼びかける張り紙を作りました。早く落ち着いてほしいです」と話していました。
また札幌市によりますと、幼稚園からおよそ800メートル離れた西区西野にある宮丘公園の散策路でも、17日午前11時半頃「ヒグマを目撃した」という通報があり、市は公園を2週間程度、閉鎖することを決めました。
警察や札幌市は引き続きクマが出没した場所を中心にパトロールを行って、警戒を続けることにしています。