高さ150メートル 幌延町に国内最大級の陸上風力発電所完成

風の強い宗谷地方では各地で風力発電所の建設が進められています。このうち、幌延町に国内最大級の風車を備える陸上風力発電所が完成し、16日しゅんこう式が行われました。

大手風力発電会社の「ユーラスエナジーホールディングス」は2年後の2025年までに107基の風車を宗谷地方のあわせて6か所で建設する計画です。
このうち、幌延町に完成した陸上風力発電所「浜里ウインドファーム」ではすでに運転が始まっていて、16日しゅんこう式が行われました。
発電所には風車14基が建設され、高さはおよそ150メートルと国内最大級だということです。
また、最大出力は14基あわせて4万7500キロワットで、一般家庭およそ3万5000世帯分の年間の電力使用量に相当するということです。
会社によりますと、発電した電力はことし4月に稚内市と中川町の間に整備された風力発電専用の送電線に接続されるということです。
「ユーラスエナジーホールディングス」の諏訪部哲也社長は「道北地方は豊富な風力資源があり、発電には最適の土地だ。事故がないように安全運転を続けていきたい」と話していました。
また、幌延町の野々村仁町長は「北海道にとって再生可能エネルギーは大きなポテンシャルを秘めている。今後の地域や産業の活性化に期待したい」と話していました。