マチに活気を! 斜里町ウトロ地区の神社で5年ぶりに例大祭

去年、観光船の沈没事故があった知床の斜里町ウトロ地区で、地元の神社の例大祭が5年ぶりに開かれ、みこしを担いだ子どもたちの声が響きました。

斜里町ウトロ地区では毎年6月に開かれる地元の遠音別神社の例大祭で住民が交流を深めてきましたが、2019年に悪天候で中止になって以降、その後のコロナ禍や去年4月の観光船事故で開催されませんでした。
5年ぶりに開かれたことしの例大祭は16日本祭を迎え、地元のおよそ100人の子どもたちが地域内を巡って、練習を重ねてきた子どもみこしや獅子舞を披露しました。
また、子どもたちと地域の住民は知床地域オリジナルのYOSAKOIソーランを披露し、多くの人が見守る中で元気な声を響かせました。
祭りに参加した中学3年の男子生徒は「自分たちがやってきたことを地域の人たちに見てもらえてうれしいです。祭りは最高です」と話していました。
今回の例大祭は神社の総代を務める住民たちが観光船の事故のあと、活気が失われた地域を元の姿に戻したいと開催を決めたということです。
1歳の子どもを連れて祭りを見に来たウトロ地区の30代の女性は「いろいろ大変だったので、町が活気づけばいいですね」と話していました。