札幌まつり最終日 伝統の「神輿渡御」でにぎわう

北海道神宮の例祭、「札幌まつり」は最終日の16日、華やかなみこしや山車の行列が練り歩く伝統の「神輿渡御」が行われ、沿道は多くの人でにぎわいました。

「神輿渡御」は、北海道神宮に祭られている自然や産業などを守る神々に、札幌の繁栄ぶりを見てもらうために明治11年から行われている札幌の初夏の風物詩です。
神輿渡御は新型コロナの影響による中止を経て、3年ぶりに開催された去年は、参加者を半数にするなどの対策を実施しましたが、ことしは制限がなく行われました。
参加者は平安朝の華やかな衣装を着て、北海道神宮から札幌市の中心部に向かって出発し太鼓やきれいな笛の音が鳴り続く中、神々が祭られている4基のみこしとともに練り歩きました。
そして、道中で9基の山車と合流すると、行列はおよそ1300人、長さは1.3キロほどになり、沿道に集まった人たちが手を振ったり写真を撮ったりしていました。
4歳の子どもと訪れた札幌市の50代の男性は、「新型コロナも落ち着き、こうしたキラキラしたものを子どもに見せてあげられてよかったです」と話していました。
また、50代の女性は「笛や太鼓の音色が近づくと楽しくなりました。みこしや山車がすごかったです」と話していました。