札幌西区 クマ目撃相次ぎ「西野西公園」の遊歩道など閉鎖

札幌市西区にある「西野西公園」の一部のエリアが、付近でヒグマの目撃があったことから、15日から閉鎖されました。

札幌市によりますと、13日夕方、西区西野9条9丁目の「西野西公園」で遊んでいた子どもたちがクマ1頭を目撃したということです。
札幌市は、この付近でクマの目撃が相次いでいることから、▼「西野市民の森」の登山道を14日から閉鎖したのに続いて、▼「西野西公園」の遊歩道など一部のエリアを15日から閉鎖しました。
公園では15日午前中、作業員が出て、遊歩道の入り口にロープを張って入れないようにする作業を行いました。
「西野市民の森」の登山道と「西野西公園」の一部のエリアは、今月29日まで閉鎖されることになっていて、札幌市は公園の周辺にクマの出没を知らせる看板を設置して注意を呼びかけています。

【各地でクマ目撃相次ぐ】
今月に入って、道内各地でクマの目撃情報が相次いでいます。
今月6日には、旭川市の旭山動物園に隣接する「旭山公園」で、敷地内の監視カメラにクマが写っていたことがわかり、公園は現在、閉鎖されていて、市が周辺の住民などに注意を呼びかけています。
14日は、釧路市の阿寒湖畔団地と道が管理する阿寒湖畔野営場の付近で、巡回中の市の職員が子グマ2頭を目撃し、野営場は閉鎖されました。
また道東の中標津町の計根別では、15日朝早く、路上を歩く体長1メートル50センチほどのクマを、車を運転していた人が目撃しました。
付近には住宅や学校もあることから、警察が周辺の住民に注意を呼びかけています。
さらに15日昼前、小樽市張碓町でサイクリングをしていた男性が、林の中を走っている体長1.3メートルほどのクマを目撃し、警察に通報しました。
これを受けて、市や警察が付近を確認したところ、クマの足跡やふんが見つかったということです。
警察によりますと、クマが目撃された場所は海岸に近い林で、50メートルほど離れたところには住宅などが建ち並んでいるということで、市や警察が付近の住民に注意するよう呼びかけています。
小樽市ではこの場所から4キロほど離れた見晴町や桂岡町の住宅地で、先週から今週にかけてクマが相次いで目撃されています。

【道がヒグマ注意報】
札幌市西区と小樽市の一部の地域で、クマの出没が相次いでいることを受け、道は15日、2つの地域を対象に「ヒグマ注意報」を出して注意を呼びかけています。