稚内市・豊富町に陸上風力発電所完成 国内最大級の風車19基

風の強い宗谷地方では風力発電の建設が進められています。このうち、稚内市と豊富町にまたがる山あいに国内最大級の風車を備える陸上風力発電所が完成し、14日、しゅんこう式が行われました。

大手風力発電会社「ユーラスエナジーホールディングス」は2025年までに107基の風車を宗谷地方のあわせて6か所で建設する計画です。
このうち、稚内市と豊富町にまたがる山あいに陸上風力発電所「川南ウインドファーム」が完成し、14日、しゅんこう式が行われました。
発電所には風車19基が建設され、高さはおよそ145メートルと国内最大級の大きさだということです。
また、最大出力は19基あわせて8万キロワットと、一般家庭およそ5万8000世帯分の年間消費電力に相当します。
会社によりますと、発電した電力は4月に稚内市と中川町の間に整備された風力発電専用の送電線に接続されるということです。
「ユーラスエナジーホールディングス」の諏訪部哲也社長は「このプロジェクトは社内で最大級の事業だったので無事に完成し、感激している。事故がないように安全運転を続けていきたい」と話していました。
この会社では幌延町にも風車14基を備える陸上風力発電所の建設を進めていて、16日にしゅんこう式が行われます。