ヒグマの習性や被害に遭わない注意点 手稲警察署が冊子配布

道内でヒグマの目撃件数が急増する中、札幌市の手稲警察署が注意点などをまとめた冊子を作り、13日から配布を始めました。

この冊子は手稲警察署の警察官が、クマの習性や遭遇しないための注意点などをまとめたもので、13日から札幌市手稲区の釣具店などで配布されています。
冊子では、▽嗅覚の鋭いクマを引き寄せないよう食べ残しのごみなどを屋外に捨てないことや、▽山中では鈴やラジオを鳴らして人の存在を知らせるよう呼びかけています。
また、▽ふんや足跡などクマの痕跡を見つけたらすぐにその場から離れ、▽もし遭遇してしまったら、大声を出したり背中を向けて駆け出したりせずに、静かに後ずさりしながら距離をとることが大事だということです。
警察によりますと、道内ではことしに入って先月末までにクマの目撃件数が720件を超え、過去最多のペースで増えています。
手稲警察署の西田里加地域課長は「住宅の近くなどでクマを目撃したらすぐに警察に通報してほしい」と話していました。
冊子は手稲警察署の窓口でも受け取れるほか、同じ内容が署のホームページにも掲載されています。